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日立グローバルライフソリューションズ

日立グローバルライフソリューションズグループは、事業活動において、少なからず生態系に影響を与えています。当グループでは、生態系 保全の一つとして、生態系に影響を及ぼす可能性のある化学物質を適正に管理します。
また、生産プロセスにおける化学物質の排出削減に取り組んでいます。

生態系の保全と企業のかかわり

私たちの生活は、大気・水・土壌・動植物などの自然資本によって提供される、さまざまな自然の恵み(「生態系サービス」)によって成り立っています。当グループにおいても、原材料の調達や製品の製造、輸送時のエネルギー使用など、全てのバリューチェーンにおいて、少なからず生態系に影響を与えています。そこで私たちは、「事業を通じた貢献」と「自然保護に関する社会貢献活動」の両面から、「生態系サービス」を維持・回復するよう努めています。このうち「事業を通じた貢献」としては、生態系への負荷を軽減する設計・生産活動を推進するとともに、省エネ製品を提供しています。化学物質の管理についても、生態系の保全活動の一環と位置づけ、適正に管理しています。また、「自然保護に関する社会貢献活動」では、海外グループ会社も含め、生態系の保全活動を推進しています。

生態系保全における取り組み事例

タイにおける海洋生物の放流と植樹活動

海と陸の生態系を保全するため、日立コンシューマ・プロダクツ(タイランド)と、日立コンプレッサー(タイランド)は、海洋生物の放流や植樹活動に継続的に取り組んでいます。

2019年7月には、タイのチョンブリー県ドンタン・ビーチで、 NGOがタイ王国軍の協力を得ながら実施する放流活動に、従業員がボランティアで参加し、アオガニの稚ガニを放流しました。

また、同年9月に、アユタヤ県のサイガム寺院において、金鈴樹やマンゴー、プルメリアなど、さまざまな樹木を植えました。さらに、2020年3月から6月にかけては、プラチンブリ県のタップラン国立公園で、地元の方や施設のスタッフらとともに、ヤナギやススキをはじめ、数多くの植物を植栽しました。

地球温暖化等による生態系破壊を少しでも軽減させるべく、今後も一人ひとりが考え、主体的に活動していきます。

放流の様子 植樹の様子

製品含有化学物質の管理

生態系保全活動の一つとして当グループでは、製品の開発設計段階から、材料や部品の調達、製品の製造の各段階における材料・部品などに含有する化学物質の管理を行っています。特に重要な調達における化学物質の管理は、日立グループとして公開している「日立グループグリーン調達ガイドライン」に従って、厳しく管理しています。製品に組み込まれる材料、部品はもとより、製造工程で使用する油脂類など、生産にかかわる全ての購入部材について、サプライヤーの協力を得ながら、化学物質の含有量調査を実施しています。さらに、J-Moss*1にもとづき製品の化学物質の含有情報をWebサイトで開示しています。*2

*1
JIS C 0950「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法」の通称。
*2
冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機、電子レンジ、エアコン

生産プロセスにおける化学物質削減

当グループでは、大気汚染を防止するために、化学物質を適正に管理するとともに、工場から排出される揮発性有機化合物(VOC)などの排出削減に取り組んでいます。活動目標としては、化学物質大気排出量原単位*3を指標として、2021年度に2010年度比の改善率を-18.1%にすることを目標*4に取り組んでいます。

2019年度の化学物質大気排出量原単位は、改善率-26.6%の目標に対し、10.1%と目標を大きく上回り達成しました。主な改善施策としては、塗装部品の削減を進めたことによる、塗料に起因した化学物質の排出量を大幅に削減したことが挙げられます。

また海外の製造会社を含めた各製造拠点の所在地の法令により測定が義務づけられている硫黄酸化物(SOx)と窒素酸化物(NOx)などの排出量を把握し、法令に従った適正な管理を実施しています。

化学物質大気排出量原単位改善率
(2010年度比)
2019年度 目標改善率-26.6% 達成 実績改善率10.1% 基準年度(2010年度)化学物質大気排出量 277トン/活動量*5 100% → 2019年度実績 化学物質大気排出量 151トン/活動量 89.9%

*3
化学物質大気排出量を活動量で割った値
*4
新目標値を定めた2018年度において、一部の事業所で2010年度から化学物質大気排出量原単位が悪化している状況にあるため、目標値はマイナスの改善率になっています。
*5
化学物質大気排出量と密接な関係をもつ値。(例:化学物質取扱量、生産高など)

化学物質削減の取り組み

日立コンシューマ・プロダクツ(タイランド)では、冷蔵庫・洗濯機・クリーナー・炊飯器などの家電製品を製造しています。

化学物質大気排出量削減の取り組みとして、従来洗濯機の側面のキャビネットを事業所内で塗装していましたが、塗装済の鋼板(プレコート鋼板)を採用することで塗装レス化を推進しています。このような取り組みなどにより、日立コンシューマ・プロダクツ(タイランド)では、2019年度の化学物質大気排出量を前年比31%削減しました。

プレコート銅板 完成製品