(交換周期は保証期間を示しているものではありませんので、ご注意ください。) 長期間使用しますと、加湿能力の低下、変色、白粉の発生や室内ユニット本体の熱交換器が腐食する要因となることがあります。項 目冷水系補給水6.8〜8.0pH(25℃)30以下電気伝導率(mS/m)(25℃)50以下塩化物イオン(mgCl−/ℓ)50以下硫酸イオン(mgSO42−/ℓ)酸消費量(pH4.8)(mgCaCO3/ℓ)50以下全硬度(mgCaCO3/ℓ)70以下50以下カルシウム硬度(mgCaCO3/ℓ)※ 「JRA GL-2:1994 冷凍空調機器用水質ガイドライン」より抜粋。項 目イオン状シリカ(mgSiO2/ℓ)全鉄(mgFe/ℓ)全銅(mgCu/ℓ)硫化物イオン(mgS2−/ℓ)アンモニウムイオン(mgNH4+/ℓ)0.1以下残留塩素(mgCl/ℓ)0.3以下4.0以下遊離炭酸(mgCO2/ℓ)油の飛沫や蒸気のたちこめる場所(例:調理場や機械工場など)への据え付けは避けてください。油が熱交換器に付着し、熱交換不良による霜の発生・合成樹脂部品の変形破損・熱交換器の腐食・断熱材のはく離などをひきおこすことがあります。また、火災の原因になることがあります。なお、調理場には厨房用てんつりをご使用ください。厨房用てんつりの据付場所に関する注意事項については、P.60をご参照ください。室内ユニットの周囲や吸込空気の温度・湿度がおよそ乾球27℃、相対湿度80%程度を超える高温高湿度の雰囲気にて長時間運転されますと、キャビネットへの結露や露落下する場合や、エアコンが故障する原因になります。また、梅雨時期に新築された家屋などでは天井内が高湿となり、室内ユニット外表面に結露が生じやすくなります。このような場合は、外表面に断熱材の追加などが必要です。プラスチック製品成形機などで使用される離型用シリコンガスなど微小な粉末(そば粉などの食品粉末も含む)が浮遊する場所への設置はしないでください。シリコンガスなどが熱交換器フィン表面に付着すると、フィン表面が撥水状態になりドレン水がドレンパン外に飛散し水漏れの原因になったり、飛散した水分が電気品箱内に侵入し電気品が破損する原因になります。電気加熱器を組み込む場合、複数台のエアコンの吸込ダクトおよび吹出ダクトを共用する共通のダクトの施工はしないでください。1台のエアコンが停止した場合、空気が逆流することにより電気加熱器の保護装置が正常に作動せず、発煙・発火の原因になります。エアコンを数シーズンご使用になりますと、内部が汚れ、性能が低下します。通常のお手入れとは別に、専門のサービスマンが実施する保守契約(有償)をおすすめします。点検周期1回/年(シーズン前)異臭・加湿不良・水飛び・エアコン熱交換器の腐食1回/年(シーズン前)減圧弁・電磁弁・給水チューブの詰まり・加湿不良1回/年(シーズン前)減圧弁・電磁弁・給水チューブの詰まり・加湿不良1回/年異臭・エアコンドレンポンプの詰まり・水飛び1回/年(シーズン前)水漏れ・加湿不良降雪や積雪の懸念のある地域への室外ユニット据付けの場合は次のような処置をしてください。■ 降雪に対して室外ユニットの空気吸込口を雪がふさいだり、雪が入り込んで内部で凍結しないよう防雪フードを設けてください。防雪フードは、当社オプション部品または同等品をご使用ください。特に、吹出側に防雪ネット(網)を使用した場合、つららの成長によりファンを破損するおそれがありますので、防雪フードをご使用ください。■ 積雪について多雪地域では積雪により空気吸込口をふさぐことがありますのでその地域の積雪量に応じて、予想される積雪より、50cm以上高い高さの架台を室外ユニットの下部に設ける必要があります。空調機の電源供給源として自家発電機をご使用になる場合、空調機に供給される電圧は、仕様電圧±10%以内としてください。電圧がこの範囲外の場合や、電源波形がいちじるしく乱れている場合には、空調機が正常に運転しない場合があります。また、e-LINE接続の場合で自家発電機の周波数の偏差(ずれ)が大きいと、伝送に異常が発生する可能性があります。異常が発生した場合には、出力電圧の周波数調整などを実施していただく必要がありますので、お買い上げ店へお問い合わせください。製品は梱包状態で輸送してください。解梱、据え付けされた状態で輸送すると製品不具合発生の原因となります。冷却水または温水を使用する場合、水質は日本冷凍空調工業会標準規格JRA-GL-02-1994に定められた水質基準以下になるようにご使用ください。なお、基準を満たす場合でも使用状況や稼働時間によっては、腐食やスケールの付着などにより性能低下や詰まり、漏れなどによる故障の原因となりますので、適切なメンテナンスの実施をお願いします。不具合事例(注1) 加湿エレメントは交換が必要な消耗部品です。供給水質が市水・上水で硬度70以下の場合、交換目安は3年です。 冷水系補給水30以下0.3以下0.1以下検出されないこと保守内容加湿エレメント組品の点検(注1)給水ストレーナーの洗浄給水配管系内の洗浄エアコンドレンパンの清掃電磁弁、減圧弁の点検タイマー基板(プリント板)の点検1回/年(シーズン前)加湿不良102運転音は反響の少ない無響音室などの部屋で測定した定格運転時の値(Aスケール)を示します。実際の据付状態では、周囲の騒音や反響を受け表示値より大きくなるのが普通ですので据え付け時には十分ご注意ください。また暖房時には着霜などの条件により本カタログに示す表示値よりも大きくなる場合があります。酸性またはアルカリ性雰囲気(温泉地帯の硫化ガスの多い場所、殺菌用塩素を使用する部屋、燃焼器の排気を吸い込む場所)など、一般の雰囲気と異なる場合には熱交換器などに腐食を起こすおそれがありますので設置を避けてください(海岸地帯の潮風が直接当たる場所では、耐塩害仕様室外ユニットの設置をおすすめします)。■ 施工上のご注意1.給水は、下表の基準と同等以上の水を使用してください。特に水質が悪い場合、不純物の飛散および異臭が発生する場合があります。また、自然蒸発式加湿器の場合は給水温度は5℃〜室内温度相当としてください。地下水(井戸水)や雨水・クーリングタワー水・暖房用温水・特殊水(純水)などは腐食や詰まりの原因になることがありますので、絶対に使用しないでください。水質に問題がない場合でも使用環境や設置状況などによっては短期間で加湿器や熱交換器などが腐食する場合がありますので、ご使用にあたっては十分にご注意ください。■ 定期点検のお願い加湿器を長時間運転しますと給水ストレーナー(給水口内蔵)にゴミが溜まったり、詰まったりして、正常な運転ができなくなる事があります。また、加湿エレメントが汚れると能力の低下や水飛び・異臭の原因となります。シーズンオフなどの長時間加湿器を運転しない場合は、水分中に含まれる微小なゴミが給水配管系内やエアコンドレンパンに蓄積し、異臭や詰まりの原因となります。加湿器を清潔に保つため、長時間(2〜3週間以上)加湿機能を運転しない場合は供給水を止め、送風運転し加湿器の乾燥運転を実施してください。従って、右記の定期的な保守・点検が必要です。3.自然蒸発式加湿器の給水圧力は50〜500kPaまで使用できます。500kPaを超えてご使用になる場合は、自然蒸発式加湿器の一次側に必ず減圧弁(現地調達品)を設けてください。4.保守管理上、個々の加湿器に給水弁(現地調達品)を必ず設けてください。5.試運転を実施する前には、給水配管およびドレンパン内の汚れが無いことを確認し、汚れがある場合は清掃を実施してください(加湿エレメントおよびドレンパン表面にカビが発生する原因となることがあります)。6.現地給水管は、施工後およびシーズン初めに必ず「水抜き」してから加湿器と接続してください。(汚れ・異物による能力不足、給水系の詰まりおよび加湿エレメントの異臭などの原因となる場合があります。)また、エアー抜きを加湿器給水口を取り外して実施してください(異音の原因となる場合がありますので、エアーが常に供給される場合などはエアー逃がし弁などを給水系に設けるなどしてください)。7.過加湿を防止するため、湿度調節器(現地調達)を設置してください。8.食品工場や病院、福祉施設などでは蒸気を発生するタイプ(別置タイプを含む)をおすすめします。なお、シリカやカビの発生、飛散を防止するために定期的なメンテナンスが必要です。9.給水管などは、凍結パンク回避のため凍結防止の処理が必要です。● 水質基準2.水道管に直接接続することはできません。水道管から給水しなければならない場合は、シスターン(日本水道協会認証のもの)をご使用ください。水にシリカを含んでいる場合、加湿能力の低下や白い粉が吹出することがありますので水処理業者などにご相談の上、軽減対策をご検討ください。これにより腐食の進行を抑制することも見込めます。■ 暖房能力の表示についてこのカタログに表示してある暖房能力値(kW)は、日本産業規格(JISB8616)に定められている外気温度7°C・室内温度20°Cで運転した場合を示し、暖房能力は外気温度が下がるにつれて低下します。したがって、外気温度が低すぎて暖房能力が不足する場合はほかの暖房器具と併用してお使いください。■ 自動霜とり装置について外気温が低く、湿度が高いときは、室外側の熱交換器に霜がつき、そのままでは暖房能力も下がります。この霜を取り除くため、「自動霜とり装置」の働きで、約3〜10分ほど暖房運転を停止し、霜とりを行って、霜とり終了後ふたたび温風を吹き出します。■ 天井が高い場合について天井が高い場所では暖気が天井にこもりますのでサーキュレーターを併設してください。■ 暖まるまでの時間についてヒートポンプ式エアコンは、お部屋全体を暖める温風循環方式ですので、暖房運転を開始してから暖まるまでしばらく時間がかかります。ヒートポンプ暖房の特性運転音について酸性またはアルカリ性雰囲気でのご使用油の雰囲気内でのご使用高湿度でのご使用ご使用場所について電気加熱器を組み込む場合エアコンのお手入れ降雪や積雪の懸念のある地域でのご使用自家発電機をご使用になる場合凝縮器および加熱器の水質製品の輸送について各種加湿器 施工上のご注意、定期点検のお願いお買い求めに際して
元のページ ../index.html#103