庫内に収納する貯蔵物■ 庫内温度■ 貯蔵物の収容量■ 扉の開閉頻度や人の出入り■ 除霜方法や庫内環境■ 同一庫内の設置レイアウト■庫内温度の設定冷蔵庫内に収納する貯蔵物に合わせて最適な温度を設定してください。■負荷計算庫内温度、貯蔵物の収容量や冷蔵庫・冷凍庫の使用頻度、使用方法などからシステムの負荷計算を実施し、必要な冷凍(冷却)能力を見積もってください。■温度差TDの設定TDとは庫内温度(ユニットクーラー吸込空気温度)と蒸発温度の温度差のことで、TDを大きくとればシステムの発揮する冷凍能力は大きくすることができます。しかし、一方でTDが大きいとフィンへの着霜が多くなり、本来の能力を発揮せず、除霜回数や除霜時間も見直さなければなりません。また、庫内の湿度も下がるため、乾燥をきらう貯蔵物(野菜類や花、精肉鮮魚など)には注意が必要です。 以下の表を参考にしてTDを設定してください。 TD=庫内温度(RT)ー蒸発温度(ET)TDの設定目安ユニットクーラーTD(庫内温度-蒸発温度)冷凍機プレハブ冷蔵庫・冷凍庫60(注)湿度は目安であり、運転状況により変化します。湿度条件一般 65~70%10℃高湿度 90%高湿度 80%低湿度 50~60%5℃5~7℃12~15℃負荷計算必要冷凍(冷却)能力貯 蔵 物冷凍食品・アイスクリーム・酪農品(チーズ)・牛乳・マーガリン・ビール野菜類・花果実・卵・精肉鮮魚・塩魚薬品・種子・茶・書籍・燻製魚(2)ユニットクーラーの選定負荷計算により見積もった必要冷却能力と設定したTDにより適合するユニットクーラーを選定してください。●着霜による冷却能力の補正 仕様表に表示の冷却能力(カタログ値)は冷却器が無着霜の状態での値であり、実際には、着霜により冷却能力は低下しますので、庫内温度により冷却能力を補正する必要があります。必ず表示の冷却能力に下表の補正係数を乗じて、冷却能力を補正してください。●R448A・R404Aクーリングシステム用標準タイプ(USタイプ)冷却能力補正係数庫 内 温 度●R404Aのクーリングシステム用標準タイプ以外およびR410Aの全タイプ庫 内 温 度冷凍機の定格馬力温度差TDの設定TD=庫内温度ー蒸発温度現地据付条件に合わせて実施してください。●ドレンヒーターについて現地にてドレンヒーターまたは、ヒーター内蔵のドレンホースを選定する場合、ヒーターの運転電流・始動電流の合計が、冷凍機操作回路の最大負荷電流を超えないことをご確認ください。日立スクロール冷凍機の場合、下表参照ください。最大負荷電流-20℃以下-20~-10℃-10~3℃3℃以上-20℃以下-20~-10℃-10~3℃3℃以上1.8A2~12馬力システムの選定■ 冷凍機の選定■ ユニットクーラーの選定■ コントローラーの選定冷却能力補正係数16~40馬力0.750.75~0.90.9~10.50.5~0.70.70.7~12.0A1ユニットクーラーの選定■システム検討以下の順序で機種選定を行います。 システム検討の一例■システムの選定(1)冷凍機の選定負荷計算により見積もった必要冷凍能力と設定したTD(蒸発温度ET)により適合する冷凍機を選定してください。●吸入ガス過熱度補正、配管長補正
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