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共通の特長

不燃性低GWP冷媒R448Aを採用

R448Aは地球温暖化係数1,390と、環境影響度の目標達成度「A」の不燃性冷媒です。

冷媒には不燃性*1の冷媒R448Aを採用。
地球温暖化係数*2を従来の冷媒R404A*3に比べて約64%、冷媒R410A*3に比べて約33%低減した冷媒です。これにより、フロン排出抑制法に基づく環境影響度の目標達成度「A」*4を達成しました。

*1
ASHRAE 規格34の冷媒安全性分類で、冷媒R448AはA1に分類されます。
*2
地球温暖化に与える影響を数値化したものを示します。数値が大きいほど温暖化への影響が大きいことを示します。
*3
地球温暖化係数(GWP)は経済産業省環境省告示第3号による。
*4
フロン排出抑制法に製品ごとに定められたフロン類からの転換目標値を達成したものを「A」とし、転換目標値に対する達成度合いに応じて多段階で表示する記号。

冷媒R22・R404A・R410Aを使用する
冷凍・冷蔵設備機器のリニューアル時、既設配管の利用が可能

冷媒R22およびR404A・R410Aの既設配管が利用可能なR448Aは、リニューアル時にコストを抑えられるメリットがあります。日立スクロール冷凍機はリニューアルフィルター(オプション部品)を使用することで、配管洗浄せずに既設配管を利用することができます。

  • (注)既設配管を利用するうえでの制約事項がありますので、詳細は日立コンデンシングユニット総合カタログの「既設冷媒配管利用方法」をご参照ください。

R448Aロータリー冷凍機の特長

2シリンダーロータリー圧縮機採用

1. 従来定速機同等以上の能力を確保

  • インバーター化により、50/60Hz地区で同一の冷凍能力としました。
  • R404A定速機からのリプレース時は冷凍能力不足の心配はありません。

■冷凍能力比較(50/60Hz)

  • (注)冷媒R448Aは同一圧力の沸点と露点に温度差を有する非共沸混合冷媒です。
    冷凍能力は、一般社団法人 日本冷凍空調工業会標準規格 コンデンシングユニットJRA4019:2020で測定した値になります。

2. 蒸発温度範囲上限を+10℃まで拡大。使用周囲温度上限も43℃まで拡大しました。

R448Aスクロール冷凍機の特長

リプレース対応

1.5kW(2馬力)~3.7kW(5馬力)機種では、同容量の従来機と同等の設置面積のためリプレース対応も容易です。

高い冷凍能力*5

9.0kW(12馬力)~29.6kW(40馬力)機種では、圧縮機のALLインバーター化により、50/60Hz地区で同一の冷凍能力としました。また、50Hz地区では従来機以上の冷凍能力を確保したことで、リプレース時の冷凍能力不足の心配はありません。

*5
冷媒R448Aは同一圧力の沸点と露点に温度差を有する非共沸混合冷媒です。冷凍能力は、一般社団法人 日本冷凍空調工業会標準規格 コンデンシングユニットJRA4019:2020で測定した値になります。

■インバーターマルチタイプの冷凍能力比較(50/60Hz)

デマンド機能を標準装備

上限周波数制限制御に加え、上限電流値制限制御機能を追加しました。外部入力時に、いずれかを選択し運転制限することが可能です。(KX-T10AV1、KX-T12AVC、KX-TM12~16A(M)V1、KX-TM20A(M)VC、KX-TM20~40A(M)Vのみ)

*
これらの制御により、周波数出力を制限した場合、冷凍能力が低下する場合があります。
本制御使用時は、年間を通して、負荷容量に対し、問題ない運転であるかを確認してください。

R448Aスクロール冷凍機屋内設置型(空冷リモコン型)

リプレース対応

2.2kW(3馬力)~14.8kW(20馬力)のコンプレッサーユニットは、R404A従来機と同等の設置面積です。

■コンプレッサーユニット設置面積

R448A・型式 幅×奥行(mm):設置面積 R404A・型式 幅×奥行(mm):設置面積
2.2kW(3馬力) KX-T3CV 948×528:0.50㎡ KX-R3C1 994×560:0.56㎡
3.0kW(4馬力) KX-T4CV KX-R4C1
3.7kW(5馬力) KX-T5CV KX-R5C1
4.5kW(6馬力) KX-T6CV KX-R6CV1 948×528:0.50㎡
6.0kW(8馬力) KX-T8CV KX-R8CV
7.4kW(10馬力) KX-T10CV KX-R10CV
12.0kW(16馬力) KX-TM16CV 1400×756:1.06㎡ KX-RM16CV 1400×756:1.06㎡
14.8kW(20馬力) KX-TM20CV KX-RM20CV

さらに、2.2kW(3馬力)~7.4kW(10馬力)のコンプレッサーユニットは、R404A従来機と同等の配管サイズのためにリプレース対応も容易です。

■配管サイズ

R448A・型式 R404A・型式 ガス入口(mm) 液出口(mm) 凝縮液入口(mm) 吐出ガス出口(mm)
2.2kW(3馬力) KX-T3CV KX-R3C1 Φ19.05(ろう付け接続) Φ12.7(フレア接続) Φ12.7(フレア接続) Φ12.7(フレア接続)
3.0kW(4馬力) KX-T4CV KX-R4C1 Φ25.4(ろう付け接続) Φ12.7(フレア接続) Φ12.7(フレア接続) Φ15.88(フレア接続)
3.7kW(5馬力) KX-T5CV KX-R5C1 Φ25.4(ろう付け接続) Φ12.7(フレア接続) Φ12.7(フレア接続) Φ15.88(フレア接続)
4.5kW(6馬力) KX-T6CV KX-R6CV1 Φ28.58(ろう付け接続) Φ12.7(フレア接続) Φ12.7(フレア接続) Φ15.88(フレア接続)
6.0kW(8馬力) KX-T8CV KX-R8CV Φ31.75(ろう付け接続) Φ15.88(フレア接続) Φ15.88(フレア接続) Φ19.05(フレア接続)
7.4kW(10馬力) KX-T10CV KX-R10CV Φ31.75(ろう付け接続) Φ15.88(フレア接続) Φ15.88(フレア接続) Φ19.05(フレア接続)

COP※6の向上

高効率スクロール圧縮機と過冷却器の採用によりCOPの向上を図りました。

【比較対象の現行機】R404A
KX-R3C1(3馬力定速機)
KX-R4C1(4馬力定速機)
KX-R5C1(5馬力定速機)
KX-R6CV1(6馬力インバーター機)


KX-R8CV(8馬力インバーター機)
KX-R10CV(10馬力インバーター機)
KX-RM16CV(16馬力インバーター機)
KX-RM20CV(20馬力インバーター機)

  • ※6 冷媒R448Aは同一圧力の沸点と露点に温度差を有する非共沸混合冷媒です。
    COPは、一般社団法人 日本冷凍空調工業会規格コンデンシングユニットJRA4019:2020で測定した値になります。

R448Aスクロール冷凍機屋内設置型(水冷リモコン型)

設置自由度が向上

コンプレッサーユニットと水冷コンデンサーが別置きになったため、設置自由度が向上しました。

●平置きの場合

設置場所の状況により、水冷コンデンサーの配置を変更可能です。

水冷コンデンサーを背面に設置した場合のイメージ図

水冷コンデンサーを側面に設置した場合のイメージ図

●別部屋設置の場合

設置場所の状況により水冷コンデンサーを別部屋に設置することも可能です。

水冷コンデンサーを別部屋に設置した場合のイメージ図

●オプションの現地据付用架台を使用した段積み

平置きのようなスペースが確保できない場合は別売オプションの現地据付用架台を使って段積み設置も可能です。
水冷コンデンサーと現地据付用架台は独立するため、現地の状況により水冷コンデンサーの位置調整が可能です。