フリーアクセスフロア対応:下吹型(床下吹出・上面吸い込み方式)。
(1)IT装置室内に冷却水を持ち込まない
水冷ユニットをIT層地質の外に設置することで、IT装置室内には冷却水配管を持ち込む必要はありません。IT装置室内での冷却水漏れなどの問題はなくなりました。(水冷ユニットは室内設置型です。)
(2)冷媒配管長さ160m
現地接続冷媒配管[室内ユニット―水冷ユニット間]も実長160mを実現。冷却塔、水冷ユニット、室内ユニットのレイアウトが容易に計画できます。
(3)冷却水低温対応
空調式と同様の低圧力比制御を適用することで、信頼性の許す限り高圧圧力を低下させ、冷却水入口温度5℃まで運転することができます。
(4)屋上設置スペースの削減
空冷式の室外ユニットの代わりにコンパクトな冷却塔を使用します。したがって、屋上のレイアウトが容易に計画できます。
(5)既設ビルへの対応が容易
(水冷式熱源機設置ビル更新内容)
非対称歯形による吸入、漏れ損失の低減などで運転効率を向上した、一般空調用の最新の省エネ圧縮機をベースにしています。
通常は損傷防止の目的で使用する過圧縮防止弁を適用し、情報通信向け用途専用の圧縮機として新開発。運転範囲の拡大と効率のフラット化を実現します。
圧縮機の運転時間が長い低速回転域付近の効率を向上しています。
負荷に応じた能力で運転するインバーター制御のため、レヒート制御など温度制御の無駄な運転を低減します。
サーバ室は静電気の発生を制御するために湿度確保も重要ですが、通常の冷房運転では同時に除湿もされてしまうため、これを補うための加湿が必要となります。高顕熱運転では除湿を極力抑えることで除湿に起因する加湿は必要なく、除湿・加湿に費やされるエネルギーを抑えることができます。
一般的な空調機では、外気温度が低い場合には冷却水温度を高く維持して高圧圧力を高く保つことで安定的に稼動させていますが、この場合、外気温度が低くても消費電力は低減しません。低圧力比制御を適用することで、外気温度が低い場合には冷却水温度を低くして信頼性の許すかぎり高圧圧力を低下させ、消費電力の低減を実現します。
室内ユニット内に取付けの吸込・吹出温度センサーとは別に、オプションで温度センサーを追加できます。温度センサーには個別に制御目標値を設定しており、「冷却重視」と「バランス重視」の2つの制御から選択が可能です。
変風量制御にて風量が変化する下限を設定可能。変風量制御の場合も必要風量は確保できます。
従来からの吹出温度制御に加え、サーバルーム向けに吸込温度制御も選択可能です。
最大運転電流条件化で、等価逆相電流30%以下としています。
ノイズの発生を情報処理装置に関する基準(VCCI*1自主規制)に合わせて抑制しています。
試作機にて耐震試験(震度6強想定レベル)を実施し、問題なく運転を継続することを確認しています。
圧縮機が室内側にあり、現地冷媒配管の内部が低温にならないため結露対策が不要で、保温材がうすくなります。
セパレート型と比べて能力低下が少なく、配管最大長の場合でも能力低下を約1%に抑えることができます。(M型の一部を除く)
風量固定の場合でも除湿制御が可能なため、湿度負荷にも対応できます。
増設時に室内で火気を使用せずにすむ、長尺巻配管の使用が可能です。
操作パネルにより、室内の機外静圧を調整可能。Vベルトやプーリーの交換が不要です。
室内ユニットの配線・配管は床下から取り出せます。オプションで上方からの取り出しも可能です。(ドレン関係は除く)
別売のBACnetアダプター(受注対応)を取付けることでBACnetへの接続が可能です。
半年ごとのVベルトの張りのチェックや交換作業が必要ありません。
給油の不要なベアリングの採用により、15000hごとのグリスアップ作業が不要です。
型名 | 相当馬力 | 型 | 室内ユニット(下吹型) | 水冷ユニット |
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NP560型 | 20 | LL型 | RP-NP560WVD | RCR-NP560WD |
製品名 | 型式 |
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操作パネル | PC-20HD3 |