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部分負荷運転時の効率を大幅に向上した
⾼効率蒸気⼆重効⽤吸収冷凍機EXPシリーズ

422〜3,516kW (120〜4,000USRT)
[蒸気焚]

主な特長

高期間効率機について

一般的に空調用の冷凍機稼働状況は、年間でみると100%負荷近傍での運転時間は短く、部分負荷での運転時間が長くなります。
年間の熱負荷変動に応じたエネルギー消費効率の向上が、年間消費エネルギーの削減となります。
高期間効率吸収冷凍機は、従来機に比べて部分負荷運転時の効率を大幅に向上し、年間消費エネルギーの削減に貢献いたします。

高期間効率機の特長

高効率技術である二段蒸発吸収サイクルを採用した高効率機EXシリーズをベースに、溶液ポンプのインバータ制御により、変動する負荷に応じた溶液循環量を最適化。部分負荷運転時の放熱ロスや加熱量(蒸気消費量)を抑えることにより、部分負荷効率をアップしました。

二段蒸発吸収サイクルの利点

吸収器から出る吸収溶液の濃度を従来よりも稀くすることができ、サイクル全体の溶液循環量が低減できます。溶液の循環量を減らすことで放熱ロスや高温再生器で加熱する熱を減少させ、サイクルの高効率化が図れます。

冷却水変流量システムにも対応:オプション

吸収冷凍機の内部サイクル(高温再生器の温度・圧力・濃度)を監視し、適正な運転状態を確保しながら冷却水ポンプの変流量用インバータへ適正な変流量信号を出力します。 高期間効率機での部分負荷効率の向上に加えて、冷却水変流量により、トータルで空調設備の省エネルギー化を図ることが可能です。

省エネルギー性、環境性

年間を通して部分負荷冷房運転を行う産業用空調では、約34%*2の運転コスト・CO2の削減となります。(15年前のNシリーズと、EXPの比較)

  • *2 試算条件により異なるため、左記に記載している試算条件をご確認ください。

[算出条件]

機器種類  :
高期間効率機EXP型、高効率機EX型、吸収冷凍機V型、N型
機器仕様  :
冷凍能力500USRT、冷凍大温度差カタログ標準仕様、冷却水入口温度はJIS条件
負荷率   :
年間平均負荷 約50%、年間冷房運転時間 8,760時間
燃料単価  :
蒸気 2,500円/ton
電力 14円/kWh
CO2排出係数:
蒸気 0.060t-CO2/GJ
電力 0.339kg-CO2/kWh

部分負荷性能の特性*3

負荷に応じた溶液循環量の最適化により、部分負荷領域での効率が向上しました。

  • *3 蒸気消費率は、飽和蒸気圧780kPa(G)、冷水大温度差カタログ仕様、冷却水入口温度はJIS条件となります。