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さまざまなビル空調に対応する冷暖同時型フレックスマルチ

省エネ性を追求した高効率プレミアムモデル

高効率TGXシリーズ
高効率プレミアムモデル
RAS-AP TGX
140~1500型

省エネ性と設置性に優れた省スペースモデル

高効率TSXシリーズ
省スペースモデル
RAS-AP TSX
224~1500型

ZEBに対応した高COPモデル[受注対応]

高効率TZXシリーズ
高COPモデル
RAS-AP TZX
224~450、670、900型
R410A
  • ※ 大容量加湿タイプでない外気処理エアコンには対応していません。
寒冷地運転対応(TGXシリーズ)(暖房時−25℃、−7℃*1 定格運転可)
*1
全暖房運転時。140~1000型まで。 ただし、TGXシリーズ RAS-AP400TGX(400型)は−4℃まで。
*
本室外ユニットは冷暖同時専用機です。冷暖切換型については、こちらを参照ください。

お客さまメリット

【省エネ性】日立の新技術により、高い省エネ性能を発揮

●熱回収運転による省エネ性能(冷暖同時運転時)

冷暖同時システムにおいては、冷房運転により発生した排熱を暖房エネルギーとして再利用できるため、圧縮機の動力を低減することが可能です。 特に中間期などの低負荷条件での冷暖同時運転の場合には、冷房・暖房運転能力の比率が50%:50%に近づくほど、省エネ効果は大きくなります。フレックスマルチ(冷暖同時型)では、冷暖切換型と同じ低負荷運転時の運転効率向上を目的とした技術を採用することにより、冷暖同時COPで 高効率TGXシリーズは最大7.8(335型において)、高効率TSXシリーズでも最大7.6(450型において)を実現しました。

  • (注)冷暖同時COP:外気温度16℃DB/12℃WB、室内温度23.5℃DB/17.5℃WBの場合に、([冷房能力+暖房能力]/消費電力)で計算される値。
  • ※ 従来型:2016年9月まで販売の製品。
  • ・フレックスマルチ(冷暖同時/切換型 高効率DGシリーズ)335型の冷暖同時COP最大6.5。
  • ・フレックスマルチ(冷暖同時/切換型 高効率DSシリーズ)450型の冷暖同時COP最大6.3。

冷暖同時システムとは?

冷媒配管系統が1系統であっても、室内ユニットごとに冷房・暖房運転の切換えが可能な空調システムです。効率的な熱回収による省エネ効果が期待できます。

【省エネ性】日立の新技術により、従来機と同様の 設置面積ながら高COP※1を実現

高効率TGXシリーズでは、従来機と同様の設置面積ながら新技術により、高効率化を実現しました。また、高効率TZXシリーズは、さらに高COP※1を達成し、ZEBへの取り組みにもおすすめします。

  • ※1 JRA 4002:2016に基づく。

●各容量の冷暖平均COP※1[高効率TGXシリーズ]

*
高効率TSXシリーズのAPFはデジタルカタログの仕様表をご参照ください。

ZEBを検討されている方には高COPモデルのTZXシリーズ(受注対応)がオススメ

●各容量の冷暖平均COP※1[高効率TZXシリーズ]

ZEB: Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)

快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。

出典: 環境省HPより

【省エネ性】省エネ技術を結集し、電力の消費を大幅に低減

送風機・熱交換器・圧縮機の性能向上や圧縮機制御の改良により、年間の消費電力量を大幅に低減しました。また、電力使用量の低減により、CO2の排出量を大幅に低減。より環境負荷を抑えた製品としました。

●期間消費電力量・CO2排出量比較(10馬力相当システムの場合)

【試算条件】
規格: JIS B 8616: 2015
使用期間: 冷房 4月19日〜11月11日、暖房 12月3日〜3月15日
地区: 東京
建物用途: 事務所
使用日数: 週6日
使用時間: 8:00〜20:00
CO2排出係数 0.437kg-CO2/kWh
(電気事業低炭素社会協議会の2022年度実績[確報値]による。)

  • (注)期間消費電力量はJIS B 8616: 2015に基づいた計算値であり、実際は地域やご使用条件により変わることがあります。

【設置性】設置スペースの低減・省工事化

高効率TSXシリーズ 省スペースモデルでは、単体ユニットあたりの容量を 大きくし、室外ユニットの組み合わせユニット数を減らしました*1 。これによりユニット接続時の工事工程数が低減できます(730型)。また、設置 スペースの低減ができ、730型では従来型比*2で27%低減しました。

*1
730型で2台のユニットから単体ユニットに変更。
*2
従来型:2022年4月まで販売の製品。
 

●フレックスマルチ[高効率TSXシリーズ]の組み合わせユニット数・設置面積(従来型比

【快適性】寒冷地機能搭載

高効率TGXシリーズは、暖房時で一般地用のビル用マルチで暖房定格能力を−7℃までキープ*3します。さらに、−25℃まで暖房運転を継続します*4。また、冷房時は冷房定格能力を43℃までをキープ、52℃まで運転を継続します*5

●外気温度範囲

*3
寒冷地機能設定時(現地設定)で全暖房運転時。140~1000型まで。
ただし、TGXシリーズ RAS-AP400TGX(400型)は-4℃まで。
*4
全暖房運転時。
*5
全冷房運転時。
*6
低外気冷房運転設定時(現地設定)。
  • (注1) 外気温度の変化にともない能力も変化します。詳しくは技術資料をご参照ください。
  • (注2) 低外気冷房運転設定時には、接続条件がありますので設計時にご留意ください。
    ・防雪フード(オプション)を取り付けてください。
    ・室内ユニットの接続可能最小容量は71型以上としてください。
    ・現地設定が必要です。設定方法は技術資料をご確認ください。
  • (注3) 寒冷地機能設定時には、電気容量・配線容量が変わります。詳しくは技術資料をご参照ください。

耐風設計

風速60m/sまで耐えうる設計

実際の台風時の強風を再現した耐風性能試験を実施※1。近年増えつつある大型台風を考慮した筐体構造を実現しました。

  • ※1 (株)流機エンジニアリングつくばテクノセンター 大型ファンにて評価。

●耐風性能試験

・供試機: RAS-AP224SG2 [新筐体(RAS-AP224TGX・TSX)は同構造であり、同等の耐久性があることを確認済み]
・試験条件: 風速60m/s相当の風あて試験
・試験結果: 部品の飛散・冷媒配管亀裂などなし。運転可能な状態。
BCPに貢献します

BCP(事業継続計画)とは、各企業が自然災害や大火災、テロなどの緊急事態に遭遇した時に、事業資産の損害を最小限にとどめながら、中核となる事業の継続や早期の復旧を可能とするため、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを決めておく計画のことです。空調機器は、私たちが生活する社会において重要なインフラの一つとなっています。近年は、地震や台風などの自然災害が増加しており、事業継続の観点でも災害時における空調機器の維持や故障時の早期復旧などの機能が重要視されてきています。

【省エネ性】圧縮機のON・OFFを抑える「スムースドライブ2.0」制御※1を採用

スムースドライブ2.0制御※1

各室内ユニットからの必要負荷情報をもとに、室外ユニットにて適切な供給冷媒量を計算。インバーター圧縮機の回転数をコントロールし、必要負荷に応じた適正な冷媒量を室内ユニットに供給するスムースドライブ制御に、 さらに詳細な室温情報を加え圧縮機の回転数をコントロールすることを可能としました。スムースドライブ制御に対して、さらに低負荷運転時の圧縮機のON・OFF動作回数を抑えつつ、スムーズに運転することで省エネ化を図りました。

  • ※1 スムースドライブ2.0制御の対応可能な室内ユニットは、「てんかせ4方向」「てんかせJr.」「てんかせ2 方向」「てんかせ1 方向」「ビルトイン」「てんうめ」「てんつり」「かべかけ」「ゆかおき」「エコノフレッシュ」「厨房用てんつり」「クールショットマルチ(吹出温度制御を除く)」となります。それ以外の室内ユニットが同一冷媒系統に接続された場合、または多機能デザインリモコン(PC-ARFG2以降)を除くリモコンでリモコン内蔵サーミスターにより室温制御される場合には従来のスムースドライブ制御となります。

●「スムースドライブ2.0」制御のイメージ

「スムースドライブ2.0」制御の省エネ効果の検証例

●発生頻度の高い冷房時負荷率25%相当時の試験による比較

【節電】集中コントローラーからのセルフデマンド設定で節電に貢献

電力設定値を超える範囲の消費電力をカットし、最大電力の抑制に貢献できます。電流を自己検知して自動的にデマンド制御を行うので、信号配線工事は不要です。また、従来のデマンド信号によるデマンド制御も可能なので、状況に合わせてさまざまな操作を選べます。オプションの集中コントローラー(セントラルステーション適温適所EX・適温適所EZ・適温適所mini)から室外ユニットごとのスケジュール設定ができるので、設備管理者による設定および設定変更が可能です。

●セルフデマンド制御

●設定例 : 集中コントローラーを使いグループ単位でスケジュール設定を行う場合

  • (注1)電力設定値(%表示)は、あくまでも目安値です。本制御で使用する値は電流からの演算値を使用しているため、電力計の値とは精度が異なります。最大電を精度良く管理する必要がある場合には、専用のデマンドコントローラー(市販品)をご使用ください。
  • (注2)上記セルフデマンド設定をした場合、圧縮機の回転数を強制的に下げるため、能力は設定値に応じて低下します。
  • (注3)運転制御状態(保護制御など)によっては一時的に表示値よりも高くなることがあります。
  • (注4)本機能は最大電力(30分平均)を抑制する機能です。漏電遮断器、トランスなどの電源回路・電源配線の容量を小さくする目的でのご使用はできません。遮断器作動・機器故障の原因となりますのでご注意ください。
  • (注5)適温適所EZには、専用のデマンドコントローラーを必要としない、デマンドコントロール機能搭載モデル(PSC-A64GTD3)も用意しています。詳しくはデジタルカタログを参照ください。

【省リスク】故障時も応急運転可能

室外ユニット故障時のバックアップ運転機能を装備。
万一の故障時でもシステムの完全停止を防げます。

●この機能は[高効率TGXシリーズ: 560型[高効率TSXシリーズ: 775型][高効率TZXシリーズ: 400型]以上に適用されます。
●故障検出(アラーム発生)後にリモコン操作または室外制御基板のスイッチ設定で応急運転が可能です。
●応急運転は開始後8時間まで可能です。伝送異常など、故障内容によっては運転できない場合があります。

【省リスク】ローテーション運転による負荷の分散

構成室外ユニット間で負荷に応じて運転台数や圧縮機回転数を自動制御することで省エネ運転します。さらに、構成室外ユニットの圧縮機起動順をローテーションさせることで、各室外ユニットの運転時間を平準化し、負荷を分散します。

●この機能は
[高効率TGXシリーズ : 560型以上]
[高効率TSXシリーズ : 775型以上]
[高効率TZXシリーズ : 400型以上]
に適用されます。
●スイッチオフまたはサーモオフ時に行われます。

【快適性】運転音低減機能を搭載

強制的に運転音低減を図る運転音低減機能を搭載しました。使用環境に応じて、運転音を3段階に設定できます。

●設定例:夜間の運転音を低減(高効率TGX/TSXシリーズ 10馬力相当の場合)

  • (注1) 夜間など、負荷の小さい条件でのみ使用可能です。
  • (注2) 強制的に圧縮機回転数・室外ファン回転数を下げるため、能力低下・運転範囲が限定されます。
  • (注3) 運転音は単体ユニットの場合の目安値です。運転制御状態によっては一時的に表示値よりも高くなることがあります。組み合わせユニットの場合、運転音は表示値よりも高くなります。
  • (注4) 運転音は音響パワーレベルの値です。

【快適性】着霜量検出機能により除霜運転の頻度を低減

「着霜量検出機能」で室外ユニットの着霜状態を細かく検知。これにより、除霜運転の頻度を低減するので、暖房運転は最大で約250分※1まで延長できます。

  • ※1 外気温度-15℃での最大連続運転時間。連続運転時間は、外気温度などの条件により異なります。

【快適性】除霜タイミングをずらすことで室温低下を抑制

H-LINK Ⅱに接続された2台の室外ユニットのうち1台が除霜準備または除霜中の場合、除霜運転が終了するまでもう1台の室外ユニットは除霜運転を行わず、2台の室外ユニットが同時に除霜運転となることを防止します。

設計会社さまメリット

さまざまな配管施工制約に対応可能

室内外ユニット間の最大配管長や室内外間高低差などさまざまな配管施工制約に対応可能。大規模物件でも柔軟な設計が可能です。

  • ※1 室内ユニット接続台数および冷媒最大追加封入量に制限があります。詳細はデジタルカタログをご参照ください。
  • ※2 受注対応にて対応いたします。納品までに日数を要しますので、納期をお問い合わせください。
  • ※3 室外ユニットが室内ユニットよりも上に設置されている場合のみです。高低差50m(室外上)を超える場合は下記の制約があります。
    • 冷房運転の外気温度上限は43℃となります。
    • 室内接続容量比≦100%となるようにしてください。
    • 能力優先モードは無効となります。
    • 外気温度−10℃以下で運転する場合は高低差50m以下としてしてください。
    • 外気温度38℃以上では製品保護のためサーモOFF停止する場合があります。
  • ※4 外気処理エアコンについては、15m以内としてください。

室内ユニットを最大64台まで接続可能

室内ユニットの接続可能台数を最大64台(1500型の場合)まで拡大しました。これにより、室内ユニットの設置台数が多い建物への対応が可能になりました。

*
施工条件により接続可能台数が異なります。デジタルカタログをご参照ください。

室内機最大接続容量拡大(130%→200%)

高効率TGXシリーズの場合、室内ユニット容量の50〜200%までの範囲で、さまざまな室内ユニットの接続が可能になりました。

*
接続容量比が130%を超える場合は、運転が制限される場合があります。
詳細はデジタルカタログをご参照ください。

高調波対応用アクティブフィルターを用意(オプション)

高調波対応として、室外ユニット内部に取付可能な、内蔵型のアクティブフィルターを用意しました。従来品と比べて高調波抑制効果が大きくなりました。

〈ご注意〉
本製品(別売アクティブフィルター)は、室外ユニットへの組み込み(取付けおよび電気配線作業)が必要となります。室外ユニットへの組み込み出荷(特注対応)の納期、価格については弊社営業窓口までお問い合わせください。現地での取付け(電気配線作業)を実施する際には、電気工事の有資格者による作業が必要となります。

  • ● 作業内容の詳細は、機種により異なりますので技術資料をご確認ください。
  • ● 作業内容により、作業に必要な人数などが異なります。

室外ユニットの各階設置にも対応

80Pa、60Pa、30Paの3段階の高静圧設定(現地設定)により、多種多様な各階設置に対応が可能になりました。

外調機の接続により快適環境を実現

建築物衛生法対応の大容量加湿タイプ(天井埋込型/壁ビルトイン型)や省エネ性の高いエコノフレッシュ(直膨コイル付き全熱交換器)など充実のラインアップから選定できます。
エコノフレッシュはビル用マルチ室外ユニット※1と組み合わせることで、CO2濃度を可視化できる環境センサー※2を用いて、CO2濃度が上昇した際、換気風量をアップし、外気負荷による室温変化を予測して能力調整が可能です。

  • ※1 フレックスマルチ【冷暖切換型】TG/TS/TZシリーズ、【冷暖同時型】TGX/TSX/TZXシリーズ、寒さ知らず【冷暖切換型】TNシリーズ、寒さ知らず【冷暖同時型】TNXシリーズのみの対応です。詳細は弊社営業窓口までお問い合わせください。
  • ※2 環境センサーは「exiida空気質管理サポート」の製品となります。詳細は弊社営業窓口までお問い合わせください。

施工会社さまメリット

NFC機能搭載

●サービスカバー開閉操作不要
●手元で見やすくカンタン操作
●取得データをCSV化(試運転報告書作業軽減)

〈 対象スマートフォン 〉
●iPhone※1(機種: iPhone 7以降 OS: iOS 13.0以降)
●Android※2(機種: Android OS搭載スマートフォン OS: Android 6.0以降)

  • ※1 Apple、iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。 iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。 iOSはCiscoの米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
  • ※2 Androidは、Google LLCの商標または登録商標です。

室外ユニットベース部の凍結を抑制

室外熱交換器下部に着霜・着氷抑制熱交換器を配置。暖房運転時、減圧前の中温液冷媒を流し、熱交換器下部の着霜・着氷を抑制することで、ユニットベース部の凍結を抑えます。

●試験時の熱交換器

エレベーター※1による搬入が可能

構成ユニット[高効率TGXシリーズ : 140~400型(5~14馬力相当)][高効率TSXシリーズ : 224~500型(8~18馬力相当)][高効率TZXシリーズ : 160~224型(6※2・8馬力相当)]ごとに搬入することで11人乗りエレベーター※1での搬入が可能です。

  • ※1 JIS A 4301に基づく一般乗用のエレベーター(11人乗り)による。
    有効出入口寸法(幅800mm、高さ2,100mm)、奥行1,300mm。
  • ※2 160 型(6 馬力相当)は組み合わせ専用ユニットです。単体ユニットとしての使用はできません。
  • (注)本体の寸法については、デジタルカタログをご参照ください。

【快適性】ドレンパンヒーター(オプション)

寒冷地対応として室外ユニット底ベース部のドレン排水口近傍に設置するドレンパンヒーターをご用意しております。本品の設置により、ドレン水の凍結成長による排水不良リスクの低減を図ります。

*
詳細は、デジタルカタログをご参照ください。
*
ドレンパンヒーターは必ず防雪フード(一式)と併用して使用してください。

関連資料