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寒さ知らずに既設配管を利用できる
リニューアル型をラインアップ
低外気温でも高い暖房性能を発揮

リニューアル型 RAS-AP DNR2
224~560型
*1
H-LINKⅡとは、日立独自の高機能伝送方式です。
外気温度 −15℃まで定格暖房標準能力キープ*2
外気温度 −25℃でも暖房運転可能
*2
標準機の定格暖房標準能力相当(日立寒冷地向けビル用マルチエアコンは標準機よりも高い定格暖房標準能力)

リニューアル型の採用におけるメリット

既設配管利用により、工期短縮・コスト削減が可能

配管洗浄レスで更新作業工程を短縮

独自のリニューアルフィルターをキャビネットに内蔵し、配管内の水分・酸化物を除去。配管洗浄作業を実施する必要が無いので、更新作業工程を短縮できます。

*
既設ユニットによる冷媒回収運転が可能であることが必要。

追加封入冷媒の充填量自動判定機能を搭載

専用チャージポートと過冷却度検知による冷媒量判定アルゴリズムを備え、適正冷媒量を自動判定します。*2

*2
外気0℃以上で冷房運転可能であることが必要。
*
既設配管のガス漏れ・配管強度確認は現地工事区分となります。(デジタルカタログを参照ください。)

第一分岐からの最大配管長は60m複数冷媒系統を集約して工事費を節約

第一分岐から室内ユニットまでの最大配管長を60mまで可能としました。室外ユニット近傍で複数冷媒系統の集約がし易くなるので、工事費の節減ができます。

高暖房能力

低外気温でも高い暖房性能を発揮

●低外気温運転時の暖房能力(280型の場合、「標準モード」時※1

●外気温度 -10℃WB時の暖房能力比較(「標準モード」時※1

  • ※1 本製品には、暖房能力をセーブして運転を行う「省エネモード」を備えています。「省エネモード」設定時の仕様および設定方法については、技術資料をご確認ください。

すばやい暖房立ち上がりを実現

寒さ知らずは高い暖房立上がり性能で、寒い冬の朝も快適な暖房環境を提供します。

●暖房立ち上がり性能比較(外気温 -10℃WB)

室内ユニット てんかせ4方向(RCI-AP140K5)×2台との組み合わせによる試験結果
【条件】
室内吸込温度 : 20℃WB Hi風量時、外気温 : -10℃WB
室内外配管長 : 7.5m、測定場所 : 製造元の恒温試験室

*
実使用時の立ち上がり時間は、熱負荷・選定機種・施工条件により異なります。

除霜性能の向上

着霜量検出機能により除霜運転の頻度を低減

「着霜量検出機能」で室外ユニットの着霜状態を細かく検知。これにより、除霜運転の頻度を低減するので、暖房運転は最大で約250分※1まで延長できます。さらに着霜量に応じて2つの除霜方式を自動で切り替え、暖房の快適性を損なわないよう、適切な除霜運転を行います。(従来機RAS-AP○○DNR1でも有している機能です。)

  • ※1 外気温度-15℃での最大連続運転時間。連続運転時間は、外気温度などの条件により異なります。

お客さまメリット

電力の消費を低減

冷凍サイクルの改良や冷凍サイクル制御の適正化により、年間の消費電力量を低減しました。

●期間消費電力量比較(10馬力相当システムの場合)

【試算条件】

規格:JIS B 8616:2015
地区:盛岡
建物用途:事務所
使用期間:冷房 5月23日~9月25日、暖房 10月19日~4月24日
使用日数:週6日
使用時間:8:00~20:00

*
期間消費電力量はJIS B 8616:2015に基づいた計算値であり、実際は地域やご使用条件により変わることがあります。

CO2排出量を低減

電力使用量の低減により、CO2の排出量を削減。
より環境負荷を抑えた製品としました。

●CO2排出量(10馬力相当システムの場合)

【試算条件】

JIS B 8616:2015(盛岡、事務所)を基にした製造元の試算
CO2排出係数 0.436kg-CO2/kWh
(電気事業低炭素社会協議会の2021年度実績[基礎]による。)

集中コントローラーからのセルフデマンド設定で節電に貢献

電力設定値を超える範囲の消費電力をカットし、最大電力の抑制に貢献できます。電流を自己検知して自動的にデマンド制御を行うので、信号配線工事は不要です。また、従来のデマンド信号によるデマンド制御も可能なので、状況に合わせてさまざまな操作を選べます。オプションの集中コントローラー(セントラルステーション適温適所EX・適温適所EZ・適温適所mini)から室外ユニットごとのスケジュール設定ができるので、設備管理者による設定および設定変更が可能です。

●セルフデマンド制御

●設定例 : 集中コントローラーを使いグループ単位でスケジュール設定を行う場合

  • (注1)電力設定値(%表示)は、あくまでも目安値です。本制御で使用する値は電流からの演算値を使用しているため、電力計の値とは精度が異なります。最大電を精度良く管理する必要がある場合には、専用のデマンドコントローラー(市販品)をご使用ください。
  • (注2)上記セルフデマンド設定をした場合、圧縮機の回転数を強制的に下げるため、能力は設定値に応じて低下します。
  • (注3)運転制御状態(保護制御など)によっては一時的に表示値よりも高くなることがあります。
  • (注4)本機能は最大電力(30分平均)を抑制する機能です。漏電遮断器、トランスなどの電源回路・電源配線の容量を小さくする目的でのご使用はできません。遮断器作動・機器故障の原因となりますのでご注意ください。
  • (注5)適温適所EZには、専用のデマンドコントローラーを必要としない、デマンドコントロール機能搭載モデル(PSC-A64GTD2)も用意しています。詳しくはデジタルカタログを参照ください。

故障時も応急運転可能

室外ユニット故障時のバックアップ運転機能を装備。
万一の故障時でもシステムの完全停止を防げます。

万一1台の室外ユニットが故障しても残りの室外ユニットにて運転継続可能

  • ● この機能は335型以上に適用されます。
  • ● 故障検出(アラーム発生)後にリモコン操作または室外制御基板のスイッチ設定で応急運転が可能です。
  • ● 応急運転は開始後8時間まで可能です。伝送異常など、故障内容によっては運転できない場合があります。

ローテーション運転による負荷の分散

構成室外ユニット間で負荷に応じて運転台数や圧縮機回転数を自動制御することで省エネ運転します。さらに、構成室外ユニットの圧縮機起動順をローテーションさせることで、各室外ユニットの運転時間を平準化し、負荷を分散します。

  • ● この機能は335型以上で適用されます。
  • ● スイッチオフまたはサーモオフ時に行われます。

設計会社・施工会社さまメリット

品揃えを拡大し、設計自由度を向上

リニューアル型は、224~560型の7機種をラインアップ。

●ラインアップ

容量・型名 224 280 335 400 450 500 560
相当馬力 8 10 12 14 16 18 20
現行機(DNR2)

224型をコンパクト化

エレベーター*1による搬入が可能

構成ユニット[160~280型(6*2~10馬力相当)]ごとに搬入することで、全容量が11人乗りエレベーター*1での搬入が可能です。

*1
JIS A 4301に基づく一般乗用のエレベーター(11人乗り)による。有効出入口寸法(幅800mm、高さ2,100mm)、奥行1,300mm
*2
160型(6馬力相当)単体でのラインアップはございません。大容量機種の構成室外ユニットとしてのみご使用ください。

型名 224 280 335 400 450 500 560
構成室外ユニット(相当馬力) 8 10 6+6 6+8 8+8 8+10 10+10

配管施工制約を緩和

室内外ユニット間の最大配管長や配管施工制約を緩和。
大規模物件でも、より柔軟な設計が可能になりました。

  • ※1 室内ユニット接続台数および冷媒最大追加封入量に制限があります。詳細は デジタルカタログをご参照ください。
  • ※2 外気処理エアコンについては、15m以内としてください。

高調波対応用アクティブフィルターを用意(オプション)

高調波対応として、アクティブフィルターを用意しました。
従来の外付けにより生じていたデッドスペースがなく、室外ユニットをすっきりと連続設置できます。

●280型の例*1

アクティブフィルター内蔵可能。内蔵可能だからデッドスペースなし。

*1
224型のアクティブフィルターは形状・ 取付方法が異なるため、内蔵取付ができません。詳しくはデジタルカタログをご参照ください。
*
内蔵型アクティブフィルター(オプション)は、出荷後に現地で本体への組み込みが必要となります。室外ユニットへの組込出荷は対応できません。

運転音低減機能を搭載

強制的に運転音低減を図る運転音低減機能を搭載しました。使用環境に応じて、運転音を3段階に設定できます。

●設定例:夜間の運転音を低減(10馬力相当の場合)

[注意事項]

*
夜間など、負荷の小さい条件でのみ使用可能です。
*
強制的に圧縮機回転数・室外ファン回転数を下げるため、能力低下・運転範囲が限定されます。
*
運転音は目安値です。運転制御状態によっては一時的に表示値よりも高くなることがございます。
*
運転音は音響パワーレベルの値です。

室外ユニットの各階設置にも対応

各階設置などで、機外静圧が必要な場合には60Paの対が可能です。

更新作業を円滑にするリニューアルフィルターを内蔵

既設の配管内の水分・酸化物を除去することができるリニューアルフィルターを内蔵。これによりEHP・GHP・KHPからのリニューアルもスムーズに対応できるようになりました。
さらに、既設の圧縮機が故障している場合でもリニューアルキット(外付け)オプションで洗浄レスに対応可能*1(取付可能室外ユニット:RAS-AP224DNR2・AP280DNR2*2)です。

*1
使用可能条件・接続方法についてはデジタルカタログをご確認ください。
*2
単体機のみに取り付け可能です。組み合わせユニット(335型以上)の構成室外ユニットには取り付けできません。

室外ユニットベース部の凍結を抑制

室外熱交換器下部に着霜・着氷抑制熱交換器を配置。暖房運転時、減圧前の中温液冷媒を流し、熱交換器下部の着霜・着氷を抑制することで、ユニットベース部の凍結を抑えます。

関連資料