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既設配管を利用できるリニューアル型フレックスマルチ

省エネ性を追求した高APFプレミアムモデル

高効率SGRシリーズ
高APFプレミアムモデル
RAS-AP SGR
140~1180型

省エネ性と設置性に優れた省スペースモデル

高効率SSRシリーズ
省スペースモデル
RAS-AP SSR
224~1180型
省エネルギー法2015年度基準値クリア*1
グリーン購入法基準値クリア*1
*1
対象製品は冷房能力が50.4kW以下の空冷式冷房・暖房兼用型のもの。(組み合わせ機種は対象外)

お客さまメリット(リニューアル型の採用におけるメリット)

【省エネ性】空調機の更新工期の短縮

既設配管の利用による配管洗浄レスや、冷媒充てん量の自動計算による冷媒充てん量の計算時間の削減により、空調機の更新工期が短縮できます。

配管洗浄レスで更新工程を短縮

独自のリニューアルフィルターを室外ユニットに内蔵。既設配管内の水分および既設冷凍機油の酸化成分を除去できます。またリニューアルキット(オプション)を使用することで、既設機の圧縮機が故障している場合でも既設配管洗浄作業を不要とし、更新作業工程を短縮することができます。

  • (注1) 既設配管の使用可否詳細(判断フロー)については、デジタルカタログを参照してください。
  • (注2) 更新可能な冷凍機油の種類についてはデジタルカタログを参照してください。
  • (注3) 既設配管内部の異物除去に関してはリニューアルキット(オプション)を使用してください。
    使用可能条件、接続方法についてはデジタルカタログを参照してください。

現地追加分の冷媒を自動で封入

既設配管の長さがわからない場合に対応するため、自動で冷媒を封入する「冷媒自動充てん機能」※1を搭載。空調システムに適正な冷媒量を自動で判別します。

  • ※1 自動充てん方法については製品付属の据付点検要領書を参照してください。
  • (注4) 本機能は室外温度0℃~43℃、室内温度10℃~32℃の場合に有効となります。

追加冷媒封入時間を短縮(従来型「RAS-AP○○DGR3※2」との比較)

「冷媒封入時アルゴリズム改善」および「初期充てんモード(冷媒量自動計算)」により、冷媒を追加封入する時間を短縮できます。

  • ※2 従来型:2018年5月まで販売の製品。

「冷媒封入時アルゴリズム改善」【改善】

冷媒自動封入時における制御アルゴリズムを改善することで、冷媒封入速度を向上しました。

「初期充てんモード(冷媒量自動計算)」【新機能】

室外ユニットに接続されている室内ユニットの種類や容量などを判別して必要な冷媒量を室外ユニットのプリント基板に表示します。表示された冷媒量を自動充てん前に封入することで、モード1より冷媒封入時間をさらに短縮できます。

●冷媒自動充てん時間の新旧比較

実機評価

製造元の試験設備において、冷媒封入速度の検証試験を実施しました。冷媒封入作業の改善により封入速度を向上することができました。

〈試験システム〉
リニューアルマルチ(RAS-AP670SSR)において、従来方式(新制御)と新型方式(新制御)での冷媒封入を実施した時の比較

【条件】
・ 室内吸込温度 : 21℃DB/15℃WB
・ 外気温度 : 25℃DB
・ 配管総延長 : 214m
・ 室内ユニット接続容量比 : 99%
・ 室内ユニット : てんかせ/てんうめ/てんつり/かべかけの混在システム

  • (注) 上記条件による評価結果となります。条件によって結果は異なります。

お客さまメリット(省エネ性)

【省エネ性】ガスインジェクションサイクルを搭載し、高負荷運転時はガスインジェクションサイクル、低負荷運転時は過冷却サイクルを切り換えて運転することで高COP※1かつ高APF※2を実現

  • ※1 JRA 4002:2016に基づく。
  • ※2 JIS B 8616:2015に基づく。

●各容量のCOP※1[高効率SGRシリーズ]

●各容量のAPF2015※2[高効率SGRシリーズ]

●各容量のCOP※1[高効率SSRシリーズ]

●各容量のAPF2015※2[高効率SSRシリーズ]

【省エネ性】省エネ技術を結集し、電力の消費を大幅に低減

送風機・熱交換器・圧縮機の性能向上や圧縮機制御の改良により、年間の消費電力量を大幅に低減しました。

●期間消費電力量比較(10馬力相当システムの場合)

【試算条件】
規格: JIS B 8616: 2015
使用期間: 冷房 4月19日〜11月11日、暖房 12月3日〜3月15日
地区: 東京
建物用途: 事務所
使用日数: 週6日
使用時間: 8:00〜20:00

  • (注)期間消費電力量はJIS B 8616: 2015に基づいた計算値であり、実際は地域やご使用条件により変わることがあります。

【省エネ性】 CO2排出量を大幅に低減

電力使用量の低減により、CO2の排出量を大幅に低減。より環境負荷を抑えた製品としました。

●CO2排出量(10馬力相当システムの場合)

【試算条件】
JIS B 8616: 2015
CO2排出係数 0.435kg-CO2/kWh
(電気事業低炭素社会協議会の2021年度実績[確報値]による。)

耐風設計

風速60m/sまで耐えうる設計

実際の台風時の強風を再現した耐風性能試験を実施※1。近年増えつつある大型台風を考慮した筐体構造を実現しました。

  • ※1(株)流機エンジニアリングつくばテクノセンター 大型ファンにて評価。

●耐風性能試験

・供試機: RAS-AP224SG2[筐体(RAS-AP224SGR・SSR)は同構造であり、同等の耐久性があることを確認済み]
・試験条件: 風速60m/s相当の風あて試験
・試験結果: 部品の飛散・冷媒配管亀裂などなし。運転可能な状態。
BCPに貢献します

BCP(事業継続計画)とは、各企業が自然災害や大火災、テロなどの緊急事態に遭遇した時に、事業資産の損害を最小限にとどめながら、中核となる事業の継続や早期の復旧を可能とするため、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを決めておく計画のことです。空調機器は、私たちが生活する社会において重要なインフラの一つとなっています。近年は、地震や台風などの自然災害が増加しており、事業継続の観点でも災害時における空調機器の維持や故障時の早期復旧などの機能が重要視されてきています。

お客さまメリット

ガスインジェクションサイクルと過冷却サイクル

空調負荷に応じて電磁弁を自動で制御することにより、「ガスインジェクションサイクル」と「過冷却サイクル」を切り換えます。

●サイクル図イメージ(冷房時)

ガスインジェクションサイクル

ガスインジェクションポート付き圧縮機を採用。圧縮機の圧縮室にガス冷媒を直接インジェクションすることで、圧縮機の仕事量を低減できます。これにより、高負荷運転時でも圧縮機効率の良い回転数での運転が可能です。

●サイクル図イメージ(冷房時)

  • ※2 従来機:2018年5月まで販売の製品。

過冷却サイクル

高効率SGシリーズの省エネ技術を踏襲し、Σ熱交換器、低負荷性能向上パス、圧縮機効率を活かした「過冷却サイクル」での運転などにより、低負荷運転時の運転効率を向上します。

●低負荷運転時における圧縮機効率イメージ

【省エネ性】 圧縮機制御の改良により省エネ性を向上

スムースドライブ制御

各室内ユニットからの必要負荷情報をもとに、室外ユニットにて適切な供給冷媒量を計算。インバーター圧縮機の回転数をコントロールし、必要負荷に応じた適正な冷媒量を室内ユニット側に供給するスムースドライブ制御を採用。低負荷運転時の圧縮機のON・OFF動作回数を抑えつつ、スムーズに運転することで省エネ化を図りました。

●スムースドライブ制御のイメージ

スムースドライブ制御の省エネ効果の検証例

部分負荷設備において、省エネ効果の検証試験を実施しました。スムースドライブ制御により圧縮機のON・OFFを抑えることができるため、室温の変動を抑え、消費電力を低減できることを確認しました。

●冷房時負荷率33%相当時の試験による比較

【設置性】 設置スペースの低減・省工事化

高効率SSRシリーズ 省スペースモデルでは、単体ユニットあたりの容量を大きくし、室外ユニットの組み合わせユニット数を減らしました※1。これによりユニット接続時の工事工程数が低減できます(500〜670型・950〜1180型)。また、設置スペースの低減ができ、500型では従来型比※2で36%低減しました。

  • ※1 500〜670型で2台のユニットから単体ユニットに、950〜1180型で3台から2台のユニットに変更。
  • ※2 従来型:2018年5月まで販売の製品。

●フレックスマルチ-R[高効率SSRシリーズ]の組み合わせユニット数(従来型比)

●フレックスマルチ-R[高効率SSRシリーズ]の設置面積・低減率(従来型比)

高効率SGRシリーズでも省スペース

高効率SGRシリーズ 高APFモデルでも、単体ユニットあたりの容量を大きくし、室外ユニットの組み合わせユニット数を減らしました※3
これによりユニット接続時の工事工程数が低減できます(400〜500型・730〜1000型)。また、設置スペースの低減ができ、400型では従来型比※4で約44%低減しました。

  • ※3 400〜500型で2台のユニットから単体ユニットに、730〜1000型で3台から2台のユニットに変更。
  • ※4 従来型:2018年5月まで販売の製品。

●フレックスマルチ-R[高効率SGRシリーズ]の組み合わせユニット数(従来型比)

●フレックスマルチ-R[高効率SGRシリーズ]の設置面積・低減率(従来型比)

【節電】集中コントローラーからのセルフデマンド設定で節電に貢献

電力設定値を超える範囲の消費電力をカットし、最大電力の抑制に貢献できます。電流を自己検知して自動的にデマンド制御を行うので、信号配線工事は不要です。また、従来のデマンド信号によるデマンド制御も可能なので、状況に合わせてさまざまな操作を選べます。オプションの集中コントローラー(セントラルステーション適温適所EX・適温適所EZ・適温適所mini)から室外ユニットごとのスケジュール設定ができるので、設備管理者による設定および設定変更が可能です。

●セルフデマンド制御

●設定例 : 集中コントローラーを使いグループ単位でスケジュール設定を行う場合

  • (注1)電力設定値(%表示)は、あくまでも目安値です。本制御で使用する値は電流からの演算値を使用しているため、電力計の値とは精度が異なります。最大電を精度良く管理する必要がある場合には、専用のデマンドコントローラー(市販品)をご使用ください。
  • (注2)上記セルフデマンド設定をした場合、圧縮機の回転数を強制的に下げるため、能力は設定値に応じて低下します。
  • (注3)運転制御状態(保護制御など)によっては一時的に表示値よりも高くなることがあります。
  • (注4)本機能は最大電力(30分平均)を抑制する機能です。漏電遮断器、トランスなどの電源回路・電源配線の容量を小さくする目的でのご使用はできません。遮断器作動・機器故障の原因となりますのでご注意ください。
  • (注5)適温適所EZには、専用のデマンドコントローラーを必要としない、デマンドコントロール機能搭載モデル(PSC-A64GTD2)も用意しています。詳しくはデジタルカタログを参照ください。

【省リスク】故障時も応急運転可能

室外ユニット故障時のバックアップ運転機能を装備。
万一の故障時でもシステムの完全停止を防げます。

●この機能は[高効率SGRシリーズ: 560型][高効率SSRシリーズ : 730型]以上に適用されます。
●故障検出(アラーム発生)後にリモコン操作または室外制御基板のスイッチ設定で応急運転が可能です。
●応急運転は開始後8時間まで可能です。伝送異常など、故障内容によっては運転できない場合があります。

【省リスク】ローテーション運転による負荷の分散

構成室外ユニット間で負荷に応じて運転台数や圧縮機回転数を自動制御することで省エネ運転します。さらに、構成室外ユニットの圧縮機起動順をローテーションさせることで、各室外ユニットの運転時間を平準化し、負荷を分散します。

●この機能は[高効率SGRシリーズ: 560型][高効率SSRシリーズ : 730型]以上に適用されます。
●スイッチオフまたはサーモオフ時に行われます。

【快適性】運転音低減機能を搭載

強制的に運転音低減を図る運転音低減機能を搭載しました。使用環境に応じて、運転音を3段階に設定できます。

●設定例:夜間の運転音を低減 (10馬力相当の場合)

  • (注1) 夜間など、負荷の小さい条件でのみ使用可能です。
  • (注2) 強制的に圧縮機回転数・室外ファン回転数を下げるため、能力低下・運転範囲が限定されます。
  • (注3) 運転音は単体ユニットの場合の目安値です。運転制御状態によっては一時的に表示値よりも高く なることがあります。組み合わせユニットの場合、運転音は表示値よりも高くなります。
  • (注4) 運転音は音響パワーレベルの値です。

【快適性】着霜量検出機能により除霜運転の頻度を低減

「着霜量検出機能」で室外ユニットの着霜状態を細かく検知。これにより、除霜運転の頻度を低減するので、暖房運転は最大で約250分※1まで延長できます。

  • ※1 外気温度-15℃での最大連続運転時間。連続運転時間は、外気温度などの条件により異なります。

設計会社さまメリット

さまざまな配管施工制約に対応可能

室内外ユニット間の最大配管長や室内外間高低差などさまざまな配管 施工制約に対応可能。大規模物件でも柔軟な設計が可能です。

  • ※1 室内ユニット接続台数および冷媒最大追加封入量に制限があります。詳細はデジタルカタログをご参照ください。
  • ※2 外気処理エアコンについては、15m以内としてください。

室内ユニットを最大64台まで接続可能

室内ユニットの接続可能台数を最大64台(1180型の場合)まで拡大しました。これにより、室内ユニットの設置台数が多い建物への対応が可能になりました。

*
施工条件により接続可能台数が異なります。デジタルカタログをご参照ください。

室外ユニットの各階設置にも対応

80Pa、60Pa、30Paの3段階の高静圧設定(現地設定)により、多種多様な各階設置に対応が可能になりました。

外気−10℃までの冷房運転が可能

低外気冷房運転設定(現地設定)により、−10℃DBまでの冷房運転が可能になりました。

〈ご注意〉
低外気冷房運転設定時には、接続条件がありますので設計時にご留意ください。

  • ● 防雪フード(オプション)を取り付けてください。
  • ● 室内ユニットの接続可能最小容量は71型以上としてください。
  • ● 現地設定が必要です。設定方法は技術資料をご確認ください。

高調波対応用アクティブフィルターを用意(オプション)

高調波対応として、室外ユニット内部に取付可能な、内蔵型のアクティブフィルターを用意しました。従来の外付けにより生じていたデッドスペースがなく、ユニットをすっきりと連続設置できます。

〈ご注意〉
本製品(別売アクティブフィルター)は、室外ユニットへの組み込み(取付けおよび電気配線作業)が必要となります。室外ユニットへの組み込み出荷(特注対応)の納期、価格については弊社営業窓口までお問い合わせください。現地での取付け(電気配線作業)を実施する際には、電気工事の有資格者による作業が必要となります。

  • ● 作業内容の詳細は、機種により異なりますので技術資料をご確認ください。
  • ● 作業内容により、作業に必要な人数などが異なります。

外調機の接続により快適環境を実現

建築物衛生法対応の大容量加湿タイプ(天井埋込型/壁ビルトイン型)や省エネ性の高いエコノフレッシュ(直膨コイル付き全熱交換器)など充実のラインアップから選定できます。

室外ユニットベース部の凍結を抑制

室外熱交換器下部に着霜・着氷抑制熱交換器を配置。暖房運転時、減圧前の中温液冷媒を流し、熱交換器下部の着霜・着氷を抑制することで、ユニットベース部の凍結を抑えます。

更新作業を円滑にするリニューアルフィルターを内蔵

既設の配管内の水分・酸化物を除去することができるリニューアルフィルターを内蔵。これによりEHP・GHP・KHPからのリニューアルもスムーズに対応できるようになりました。さらに、既設の圧縮機が故障している場合でもリニューアルキット(外付け)オプションで洗浄レスに対応可能※1です。なお、組み合わせユニットでもリニューアルキットを使用できます。

エレベーター※2による搬入が可能

構成ユニット[高効率SGRシリーズ : 140~400型(5~14馬力相当)][高効率SSRシリーズ : 224~500型(8~18馬力相当)]ごとに搬入することで11人乗りエレベーター※2での搬入が可能です。

  • ※1 JIS A 4301に基づく一般乗用のエレベーター(11人乗り)による。
    有効出入口寸法(幅800mm、高さ2,100mm)、奥行1,300mm。
  • (注)本体の寸法については、デジタルカタログをご参照ください。

関連資料